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『呼び方』g80ulKgr(別wikiへのリンク) ある日、唯が梓に切り出したこととは 添い寝?ゆいあずその2の続き PbGWsLZd 二人に下された日中5分以上の接触禁止令 『合図』 zR83kFBC(別wikiへのリンク) 唯の部屋でギターの練習をする二人 「逆襲の唯」 N5vqfhER (別wikiへのリンク) ふとした弾みで唯に浮かんだ衝動 梓「こんにちは、ってあれ?誰もいないや。でも鍵は空いてたし荷物も置いてあるし、待ってたら来る、よね」 p+R2+w6k 鯛焼きと引き換えに梓に出された要求は… 多分、あなたは気づいてないと思うけど AyNomLvY 零れた想いの言葉 片恋 MGwD/X7P(別wikiへのリンク) 届かないことを知った想いの行く先は 「ラブレターパニック!」7v2DQzmM(別wikiへのリンク) 梓が手にしたラブレターを見た唯は… 律「それじゃあな、今日はお疲れ」澪「それじゃ、また明日」 q9Zvlobj 帰り道、二人でアイス 添い寝ゆいあず合宿編 n6DYqbtP 合宿の夜、唯の練習に付き合うことにした梓 「琴吹紬の暴走」 1KSHZTXm (別wikiへのリンク) 唯梓ライフ@紬視点 添い寝ゆいあずおうち編 2hFUmMsH ある日、梓の見た夢とは… ゆいあずでばれんたいんとか OOq+qxhN 前日、憂と二人でチョコを作る唯 ある日唯は梓に呼び出された。 2e4fifqy 「中野さん、ちょっといいかな?」(リレー形式) 文化祭のライブをきっかけに人気の出た唯に梓は… 外では蝉が元気いっぱい鳴いている夏休みのある日。M9SaubWz 夏の日、二人きりの部室で梓に起きたトラブル ゆいあずでばれんたいんとかあふたぁ ◆/BV3adiQ.o 唯にチョコをもらった梓は… 「第1次ねこ大戦!」 /HvUSIH/(別wikiへのリンク) ねこになった唯先輩 「えーと、確かここら辺のはず……。あ、もうみなさん集まってる」 LwfOwgQt 軽音部皆で行くことになった花火大会で… ゆいあずで結婚後のお話とか ◆/BV3adiQ.o 唯と梓のラブラブ夫婦生活 「Moonlit Lovers」 4NZopDFL (別wikiへのリンク) 唯から梓に告げられた言葉とは 梓唯で電気あんまとか qcdJJnyu(R-18) 唯と梓の営みの一端 「Moonlit Lovers」 中編 tytJwyMy(別wikiへのリンク) 続編 「あ・・・降ってきちゃった・・・。」(リレー形式) 居残り練習をしていた梓だったが… 「Moonlit Lovers」 後編 +fhGKvre (R-18)(別wikiへのリンク) 完結編 ゆいあずで夏祭りとか ◆ BV3adiQ.o (別wikiへのリンク) 唯に夏祭りに誘われた梓 『あずにゃんの嫉妬』b5rajz9b(別wikiへのリンク) ムギの連れてきた子猫に梓は… 嫉妬あずゆい FmSaJjPA ムギの連れてきた子猫に梓は… あずにゃんに首ったけ逸話的な何か。T4UNU0vm あずにゃんにもう首ったけ、と歌われた梓は… …ムカつく…(リレー形式?) 憂の拾ってきた子猫に梓は… 「憂、おっはよー!」+WoWvjSl 朝からそわそわする唯。その理由は 「おはようございます」 CSfBeX80 いつものように挨拶する梓に唯が返した挨拶とは 拒絶 f5Xd+4O7(未完) いつものように梓に抱きつく唯、だけど… ちょっとした日常の一コマあずゆい vJH3rBFk 梓に訪れた、ほんの些細な出来事 押し倒しゆいあず…とか? 8Kbkznjf 衝動を抑えきれずに暴走する梓だったが… 膝枕ゆいあず AppZHxz3 すっかり梓の膝が定位置になってしまった唯 こんにちは、中野梓です。i1Xswz78 唯との距離感に戸惑う梓 ゆいあずでちょっとしたはぷにんぐとか EF5T1D+Y 一緒に練習する唯の様子がおかしいことに気付いた梓 「あ~ずにゃん」 t6U7ZYJP お互いのメンバー紹介文を考える二人 分からない この気持ち vw6OfFZx 自分の思いに戸惑う唯 ヘタレなあずにゃんとか LIWepyJ8 後一歩が踏み出せない梓 嫁ゆいあず CJSGaX1i 律澪の夫婦喧嘩に巻き込まれた梓は… ゆいあず、風邪ネタ qT+BuVTF 風邪を引いて休んだ唯に出された使いとは こんにちは、中野梓です。sM1uquq9 唯に翻弄される梓 「ちょっとだけって言ったのに……」 SKm6XGvy ちょっとだけの休憩のはずが… ゆいあずで帰り道とか bBqzFZqS 唯と梓の帰り道のひとコマ ギー太とゆいあず vflqH1Ly ギー太恋人宣言をした唯に、梓は なんとなくあずゆい。1BD4MtEC 綴る梓の唯への想い Tシャツゆいあず CS4v7SDV ふとした弾みで唯のTシャツを着ることになった梓 ゆいあずでゆびちゅぱとか ii9vpXAk ミカンを剥いてくれていた梓に唯は… 13話で憂なしゆいあず x2hWWjlW 13話のIf話 合体ゆいあず kfyhTLuN ある日の部室に唯と律が持ち込んだ情報とは…? アイスゆいあず QLNVTiX7 アイスを食べたがる唯に、梓は… あずゆいでにゃんにゃんとか? ZU2yBZFM 部活に遅れて来た唯は梓に抱きつかれる ゆいあず、たいやきネタ UHm5uU6l 梓にタイヤキを買って来た唯だったが… 添い寝あずゆいお部屋編 UxVtTc58 唯の部屋で二人で過ごす梓は、ふとあるものを見つけて… ゆいあずで初恋話とか /A5PukQT 初恋について語り合う二人だったが… こんにちは、中野梓です。xI70NOeS タイヤキ好きの梓に、唯が確認したこととは… 唯「ぐ~…」 WChg0Otq 眠る唯に、梓は… 「唯先輩、そろそろ帰りましょう」 i4B5ymfC 唯が中々帰りたがらない理由とは… 片想いあずにゃん 3QxVxWve 思いを募らせる梓は… ある放課後の部室、私と唯先輩は二人きりで、他の先輩たちが来るのを待っていた。ZaeDs5pF 恋に興味を持つ唯に、梓は… 無自覚無意識 EC8L5ru1 梓のキャラソンを聞いた純の質問に梓は… 純「梓ってさぁ、唯先輩のこと好きなの?」 cA+k0PI5 純の質問の意図とは…そして梓と唯は… 唯「はぁ、ふぅ…も、もうやめてよあずにゃん…」 wrfaQqL5 唯の胸を揉み続ける梓、その理由とは ゆいあず、あったかネタ oC76zyXt 寒がろうとしない梓に、唯が仕掛けた悪戯は… 憂「いらっしゃい梓ちゃん、あがって?」 qwPxADol 唯のお見舞いに平沢家を訪れた梓 ウメネタ sVqThXO7 届かないと知りつつ止められない想い
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「あずにゃん誕生日おめでとー!」 梓「みなさん、ありがとうございます」 今日は私の誕生日ということで先輩たちが私の家で誕生日会を開いてくれた。 ちなみに今日の練習はそのためキャンセルされたけど、誕生日ぐらいは休んでもいいかな 紬「さあ梓ちゃん、ケーキ持ってきたわよ~」 律「今日のムギのケーキ、すっごく高いんだってよ!」 紬「そんなことないわ。ただちょっと行列のできるお店から取り寄せただけで」 澪「ケーキを取り寄せただけでもすごいだろ…」 梓「あはは…」 唯「それじゃあローソク刺そうか!あずにゃん!」 やっぱり誕生日って祝ってもらえるから嬉しいな。 唯「よし、それじゃあムギちゃん電気消して~」 紬「了解だわ!」 電気が消えると部屋の中はロウソクの火の明かりだけになった。 唯「それじゃあ…せーの!」 「はっぴば~すで~あ~ずさ~…はっぴば~すで~でぃああ~ずさ~…はっぴば~すで~とぅ~ゆぅ~」 唯「あずにゃん17歳おめでとう!」 梓「ありがとうございます」 律「ささ、早くロウソク消そうぜ!」 梓「はいっ…ふぅ~」 「おめでと~!」 梓「えへへ…」 こうして私の誕生会は幕を閉じた。 途中で唯先輩が喉にケーキを詰まらすというアクシデントもあったけど、無事終わった。 梓「みなさん、今日は本当にありがとうございました。」 澪「良かったな、梓」 律「年齢が一つ上がったからって調子に乗るなよ~?」 梓「来年も開きましょう?今度はもっとすごいケーキ用意するわ」 唯「あずにゃんこれからもよろしくね~」 梓「はい!さようなら~」 誕生会が終わったらまた私は一人になる。 今日も母さんと父さんは公演の練習で忙しいので帰りが遅くなるらしい。 楽しい時間ってあっという間だな… ぴんぽ~ん 私がリビングに戻ろうとすると玄関のチャイムが鳴った。 あれ、誰だろう? 梓「は~い」 唯「あずにゃん」 梓「唯先輩?どうしたんですか一人で。何か忘れ物ですか?」 ふと見ると、唯先輩はバッグから何かを取り出そうとしていた。 唯「みんなには忘れ物したって言ってきたんだけどね……実はこれを渡そうと思って」 梓「マフラー?」 唯「えへへ…私からの誕生日プレゼントだよ、あずにゃん」 それは暖かそうな毛糸のマフラーだった。でも市販のとはちょっと違うような… 梓「いいんですか?…あ、ありがとうございます」 唯「私が編んだマフラーだよ。大切にしてね」 梓「唯先輩が編んだんですか!?憂じゃなくて!?」 唯「も~だからそう言ったでしょ?憂の手を借りたんじゃなくて、私一人で頑張っただよえっへん!」 唯先輩のお手製…私の為に、唯先輩が? 梓「…ありがとうございます。こういうの貰ったことないので…ちょっと嬉しいかも、です」 唯「良かった~喜んでもらえて。…ねぇ、巻いてみて」 梓「っと……こうですか」 唯「ん~っ!やっぱりあずにゃんに似合うよ~!可愛い!」 私がマフラーを首に巻いて再び唯先輩の方を見ると、先輩は私に抱きついてきた。 梓「にゃあ!また抱きつきですか!?」 唯「えへへ~だってマフラーが似合って可愛いんだも~ん」 梓「もう…」 唯「あれ?あずにゃんいつも『やめてくださいよ!』とか言うのに今日は言わないね」 梓「…だって…唯先輩が私の為に作ってきてくれたんですから…だから今日ぐらいは許してあげます」 私は唯先輩の顔の横で喋る。だから唯先輩の声も耳元で聞こえてちょっとくすぐったい。 唯「……ありがと。あずにゃん」 梓「…はい」 唯「ねぇ、あずにゃん。私と一緒にいると楽しい?」 いきなり変な質問をされたのでちょっとびっくりしたけど、動揺してるのが知られたら嫌だと思って私は答えた。 梓「…そりゃあ…退屈はしませんね」 唯「それって楽しいってことで良いの?」 なんだか変な唯先輩だ。いつもと様子が違うっていうか…恥ずかしがってる? 梓「…まぁ…そうなりますね」 唯「そっか………ねぇもう一つ質問、いい?」 梓「なんですか?」 唯「えっと……私の……事……なんだけど……」 急に唯先輩の声の調子が変わった。いつもの軽い調子じゃなくて、心に直接訴えかけてくるような調子で。 梓「唯…先輩?」 その沈黙の間は数分にも感じられた。 私に抱きついている力の強さもほんの少し強まった気がする。 ついに、その沈黙が破られたかと思うと… 唯「…やっぱなんでもない!じゃあね~あずにゃんまた明日!」 梓「えっ…あ……はい…さようなら…」 さっきの、なんだったんだろう… 次の日の朝、登校中。 唯「あ~ずにゃん!」 梓「わぁ!唯先輩!びっくりさせないでくださいよ…って、そのマフラー……昨日私がもらったのと一緒じゃないですか?」 唯「あ、気づいた~?あれは2個作ったんだ。私とあずにゃんはお揃いだよ~♪」 梓「えぇ~!」 名前 感想/コメント: すべてのコメントを見る
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戻る ほのぼのgdgd展開で最後ちょっと感動入れてそれっぽい感じにしようとしたんだろうが 面白くない! -- (名無しさん) 2010-08-22 00 25 09 和ェ…… -- (名無しさん) 2010-08-22 00 39 16 最後、純が嫌がってるっぽくて何か嫌。 然り気無くメンバーに入ってるのを喜ぶ所だろうが……。 和が可哀想。 -- (名無しさん) 2010-08-22 01 08 04 毒にも薬にもならない -- (名無しさん) 2010-08-22 01 26 20 キャラソンじゃ色ピンクだよなムギって -- (名無しさん) 2010-08-22 01 34 16 なぜこれをまとめた? -- (名無しさん) 2010-08-22 01 38 05 ほのぼのした(*´ω`*) 純が最後戸惑ってるけど、仲間に入れて貰ってよかったな。 ムギのカラーはピンクjk -- (名無しさん) 2010-08-22 02 00 51 あまりにも山なし意味なしオチなしすぎだろ アニメ本編でももうちょっと盛り上がりあるぞ -- (名無しさん) 2010-08-22 12 30 10 終始フラットでゴールしました -- (名無しさん) 2010-08-22 14 25 45 こんなんまとめるなら最近いくつかあった律梓モノとかまとめてくれよ…… -- (名無しさん) 2010-08-22 15 33 43 確かにリアクションに困る作品だわw しいていうなら澪の発言が空気読めねーなーと思うくらいだった -- (名無しさん) 2010-08-22 19 16 14 不快にはならないが、特別面白いわけでもないな -- (名無しさん) 2010-08-22 21 28 02 おい皆そんなこと言ってると作者さん可哀想だろwww 最後の純は良かったと思います -- (名無しさん) 2010-08-22 22 08 30 良いじゃないか。 -- (通りすがり) 2010-08-22 22 34 29 志村ー、和がいないぞ -- (名無しさん) 2010-08-23 14 53 05 この作者カルーアスレで急にSS始めるという奇行をしてたな まあつまらなくて荒らされてたんだが -- (名無しさん) 2010-08-26 00 13 01 起承転結の起で始まり承で終わった様な。 本当に起伏の無い作品だった。 しかも澪KY発言多いし。 -- (名無しさん) 2010-08-30 19 19 28 起承承承 -- (名無しさん) 2010-09-26 17 12 35 けいおんらしくて良い -- (名無しさん) 2010-09-27 00 38 47 和涙目 -- (名無しさん) 2010-11-18 20 54 58 和「ちょっとカメラ止めろ」 -- (名無しさん) 2010-12-12 00 24 45 起伏ないけど、けいおん自体がオチなしヤマなしストーリーだから、けいおんっぽいと言えば、けいおんっぽい -- (名無しさん) 2011-09-30 23 24 18 唯「5等だって!!」←可愛い -- (名無しさん) 2012-08-11 23 13 13 ムギのイメージカラーは紫だっけ? -- (名無しさん) 2012-09-15 19 28 15 ↓x1 ムギはピンクだろ.. -- (おすし!) 2012-09-15 19 38 29 ↓x5は 唯「ちょっとカメラ止めろ」だろ -- (名無しさん) 2012-09-15 19 39 49 ムギって紫だろ? -- (名無しさん) 2014-08-25 22 19 00 ほのぼのだな -- (名無しさん) 2014-10-02 13 32 34
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第一章 大学合格お祝いパーティ 三月上旬、まだ肌寒い季節。 桜が丘高校軽音楽部に所属するバンド、「放課後ティータイム」のメンバーと、メンバー共通の友人である和は、唯の自宅で「大学合格お祝いパーティ」を開いていた。 メンバーの三年生の4人はそれぞれが志望校に合格しており、悩みのない春だった。 ドラムの田井中律(たいなかりつ)は短大の保育科に。 キーボードの琴吹紬(ことぶきつむぎ)は全国有数のお嬢様女子大の外国語学部に。 ベースの秋山澪(あきやまみお)は、有名私大の文学部に。 真鍋和(まなべのどか)も澪と同じ大学の理学部に合格していた。 そして、なんと! 軽音部のムードメーカー?であるギター&ボーカルの平沢唯(ひらさわゆい)は、国立大学の経済学部に合格していた。 (まさか!) その事実を知ったとき、澪は自分の耳を疑った。 唯が自分の大学よりも偏差値が高い国立大学に合格したことに納得出来なかった。 単純に悔しいだけではない、納得出来ないのだ。 (どうしてあんなボーッとして遊び惚けていた娘が・・・) 唯は「たまたまだよ~。ヤマが当たっただけだよ!てへへへ」 と照れておどけてみせた。 それがまた澪のプライドにチクチクと触った。 パーティの食事も終わり、唯の妹の憂(うい)がかいがいしく後片付けをしている。 澪「憂ちゃん、いつもいつもごめんな。」 憂「そんな、全然平気です。みなさんが家に来てくれるのがうれしくて。」 律「しかし・・・」 律が唯の背後に回った。 律「唯~!ほんっっとにお前って時々、信じられないことするよなぁ!国立大合格ってどんな手品使ったんだよ!?」 おどけて、唯にチョークスリーパーをかます。 唯「ギブギブ」 唯は顔を真っ赤にして律の腕をタップしている。 紬「唯ちゃん、すごいです~」 と朗らかな笑顔で祝福する紬。 メンバーの中でただ一人の二年生、ギターの中野梓(なかのあずさ)は 梓「唯先輩って、やっぱり分からない人ですね~。でも、おめでとうございます!」 と目を白黒させていた。 唯「あずにゃん、ありがとね~」 と、いつも以上に梓に抱きつき、梓を辟易とさせる唯。 和はその様子を横目で見ていたが、 和「唯は本気で集中するとすごいことするけど、今回だけは驚いたわ」 と、言いながら、たいして驚いた様子もなく、ワイングラスを口に運んでいた。 ちなみに、このワインはアルコール度数1%未満の子供でも呑める種類のもので、メンバーがこの「大学合格お祝いパーティ」のために用意したものだ。 律も紬も和も、梓も心から唯を祝福していたし、同時に各々を同じように祝福し合っていた。 しかし、澪だけは素直に唯を祝福出来ないでいた。 唯は最初、軽音部の活動に支障を来す程に勉強が出来なかった。 赤点をとっては澪に泣きついてきて、一夜漬けでテスト勉強につきあったものだ。 そして追試でなんとか合格点をとって、無事にクラブ活動に戻って来るというのがパターンであった。 たまに危うく追試を逃れることがあっても、決まってそれはぎりぎりの低得点だった。 唯のもともとの親友であった和はそんな唯をとっくに見放していて、勉強を教えようとはしなかった。 まぁ、実際の所は和は唯の自立を促していたのであろうけども。 しかし、澪の場合は唯を放っておくわけにはいかなかった。 唯が赤点をとると唯の部活動を禁止されてしまうのだ。 ギターボーカルの唯がいなければちゃんとした練習が出来ない。 軽音部のメンバーとしては唯に勉強を教えざるを得なかったのだ。 それでも一度、甘やかしてはいけないと、唯を見放したことがある。 その時、唯は一学年下の妹の憂に勉強を見てもらうという離れ業でテストを切り抜けてみせた。 (憂ちゃんは天才か?しかし、まったく、唯は・・・!) 澪は他人ごとながら唯の将来が心配になったものだ。 唯はそんな澪の心情は全く分からない様子で、相変わらずテストがあると、 唯「澪ちゃ~ん!」 と、泣きついてくる。 (いい加減にしろっ!) と思うこともあったが憎めない唯の顔を見いるうちに、 (やれやれ) と、結局、一夜漬けに付き合うことになるのだった。 兆しはあった。 本試験で12点しか取れなかったはずの唯が、追試では100点をとったことがあるのだ。 (極端な子!でも、やれば出来るんだ!) 澪は驚いたが、むしろ澪が教えたことで高得点をとってくれたことがうれしかった。 それがあろうことか、二年生の冬の期末テストで、一気に澪と唯の成績が逆転してしまったのだ。 しかも全教科において唯の得点が澪を上回るという澪にとっては信じ難い事態だった。 澪はその夏、毎日有名な進学塾の夏期講習に通っていた。 憂によると、 憂「おねーちゃん(唯)は家でごろごろしてましたよ。」 らしい。 唯はテスト前のほんの少しの時間に集中して勉強しただけだと言う。 それなのに全教科において私をいきなり上回るなんてことが・・・。 自分が重ねて来た努力を思えば、こんなに理不尽なことはないように思えた。 不覚にも澪は悔し涙を流してしまった。 しかも怒りのあまり、 澪「なんで遊びまくってた唯の方が私より成績いいんだよぉぉぉ!」 と、唯の手をギュ~っと握り潰し、唯に悲鳴を上げさせた。 信じられない。 しかし現実に、あれから澪は一度も唯の成績を上回ることが出来なかったのだ。 澪は希望していた大学に合格した。 志望校に合格することが出来たのだからそれはうれしいことのはずだ。 しかし目の前の唯は自分では届かなかった国立大学に合格している。 本人は受かるはずがないと思って受けたら、たまたまヤマが当たったと言う。 (ふざけないでよ!人の努力をなんだと思ってるの?) 澪は沸き上がる嫉妬心を自覚せざるを得なかった。 他のメンバーのように、 「唯、すごいな~!!」 なんて手放しで祝福することは出来ない。 そして、こんなことでクヨクヨしたり、嫉妬する自分自身に澪は傷ついていた。 (私は・・・情けない女だな・・・) 全員が志望校に合格したというめでたい卒業パーティの席で、澪は独り自嘲していた。 律「み~おっ!!なに暗い顔してんだよ、ったく!」 律が澪の首にしがみついてきた。 紬「澪ちゃん、今日は私がお菓子をつくってきたのよ。もらいものよりもおいしいか自信がないけど、食べてみて!」 紬が手作りのケーキを差し出す。 梓「澪さん、今度『ミッシェル』のライブいきませんか?あそこのギターとベース、すっごく上手くて参考になると思うんです。」 梓が遠慮がちに澪を誘う。 唯「ああ!私もいく~!あずにゃん、なんで私も誘ってくれないのよぉ?私だってギターだじょ?」 唯が梓に抱きつく。 唯「ね?澪ちゃん、いいよね?ね?」 唯が懇願するような目で澪を見つめる。 澪「あ、ああ、そうだな。みんなで行くか?」 和「あいかわらず澪は大人気ね。」 和が笑う。 律「なんたって澪は我が軽音部の裏の番長だからな!」 澪「誰が裏の番長だっ!誰がっ!」 律の頭にたんこぶを作ってやる。 二人の掛け合い漫才にみんながどっと笑う。 憂「じゃあ、ムギ先輩のケーキがあるんでお茶を注れますね。」 いつもの風景に澪は和み、癒された。 (私はこのみんなが大好きだ。こんな私でもみんな受け入れて、・・・その・・・好きでいてくれるんだ。 唯は頑張った。私よりも勉強が出来るんだ。それを認めて喜んであげなきゃ。これからは大学生だ。 つまらないことでうじうじしていてもしょうがない。もっと頑張ってもっと楽しく人生を充実させなきゃ。) 澪「唯。」 唯「な~に?澪ちゃん」 澪「大学合格おめでとな。」 唯「へへへ、ありがとう。澪ちゃんこそ合格おめでとう。好きな文学、思う存分出来るね。」 澪「そうだな。」 唯「私の場合はまぐれだから、勉強についていけるか心配だよ~」 (ま、まぐれって!またそんなに軽く言うっ!) 澪「ま・・・、まぐれで国立に受かるか~っ!」 唯「わぁ!澪ちゃんがキレた!」 律「唯の場合、ホントにまぐれの可能性があるから怖いけどな!」 律がどたばたに加わった。 澪の心のチクチクした部分が氷解していく。 このメンバーでいつまでもバンド活動を続けたいと思った。 軽音部は上手くまわっていたのだ。 この頃は・・・まだ。 第二章 ブッキング! 軽音部のバンド、「放課後ティータイム」は、4人が大学に入学するまでの間、校外活動することにした。 4月までは特にすることもない期間だったし、思い出作りと言う側面もあり、全員が乗り気だった。 梓は単純にライブが出来ることを喜んだ。 三年生は自由登校だったが、軽音部のメンバーは毎日のように音楽室に集まって練習していた。 澪「で、ライブハウスのブッキングはどうするの?」 律「ここは一つ、部長の私が・・・、」 澪「いやいや。律には任せられないな~。お前が手続きをさぼったせいで軽音部は何度ピンチに陥ったことか。」 唯「ブッキングって何?何?」 梓「唯先輩、ブッキングというのは、バンドがライブハウスに出演する為のスケジュールを組むことですよ」 唯「ほえ~、なんかカッコ良い言葉だね!」 律「ムギ!ムギんところの楽器店にライブハウスの情報とか張り紙してあったよな!」 澪「楽器店にはバンドやってるが人がたくさん来るからな。」 紬「そうですね、あの店の店員さんならライブハウスの情報とか詳しいかもしれませんね」 澪「よし、じゃあ今から行って、訊いてみるか。」 全員「おーっ!!」 軽音部の面々は、「いつもの楽器店」に行ってみることにした。 この「いつもの楽器店」は、桜が丘高校からほど近い繁華街の商店街の中にある。 紬の父親が経営する会社の系列店であり、軽音部のメンバーはそれをいいことに、随分無茶な値引きや、サービスをしてもらっていた。 澪は内心、 (いいのかな?ちょっと非常識過ぎやしないか?紬に悪いな~) と感じていたが、他のメンバーの無邪気な強引さにつられて自分自身も特典に預かっていた。 楽器屋の店員はさすがに事情通であった。 店員自身もバンドを組んでおり、ライブハウスに直接電話をかけてくれたり、頼み込んでくれたりした。 澪と紬が熱心に店員と話している間に、唯と律の姿は消え失せた。 梓も二人を捜しに行ったまま帰って来ない。 (ほんとにっ!) 澪「結局、私たちが全部やるんだよな、ムギ!」 紬「まぁまぁ。」 紬は困ったような笑顔で澪をなだめる。 紬「それよりも私、ライブハウスなんて初めてで、わくわくしちゃって。」 律「店員さん!これこれこれ!」 律が手に一枚のチラシを持って走り込んできた。 唯「りっちゃん隊員~っ!」 梓「もう!待って下さいよーっ!」 澪「お、お前らどうした?息を切らして」 律「澪!これ見てみろよ!」 律はチラシを澪に差し出した。 澪「いったいなんなんだよ?・・・!!」 そのチラシには地元では有名なバンドがタイバンを募集しているという情報が書かれていた。 澪「え?律・・・これは?」 律「これに応募すんだよ!会場を見てみろよ!桜が丘野外音楽堂だぜ?千人以上入る場所だよ!」 澪「ちょ、ちょっと待てよ!いきなりそんな・・・っていうか、私たちみたいなバンドがタイバンに選ばれるわけないだろう?」 唯「それが違うんだよぉ!澪ちゃんっ!!これは地元のフレッシュなバンドを発掘しようという・・・そんなありがたいイベントなんだよ!」 澪「フレッシュって・・・。私たちは一度もライブハウスで演奏したこともないんだぞ!私たちがそんな千人規模の会場でいきなり演奏しようなんて・・・! それに・・・。店員さんにお世話になって、ライブハウスが決まりそうなんだよ。ほら!この日が一番いいだろうって、もうライブハウスの人に連絡もしてあるんだ!」 律「どれどれ?よし!この日程ならそのライブハウスで校外デビューってことで弾みをつけて、どーんっと本番は桜が丘野外音楽堂という感じでいいなっ!!さっそく応募するかぁ!」 澪「ちょっと律!みんなはどうなんだよ!ム、ムギは?」 紬「そうですね。私、ピアノのコンクールで大きな会場で演奏したこともあるから大丈夫。面白そうだと思います。」 (ええ?まさかの前向き発言?) 軽音部では澪につぐ常識人だと思われる紬はたまに澪の思惑を裏切ることがあった。 もっとも澪が一方的に裏切られたと感じているだけなのだが。 澪「梓は??」 梓「う~ん、ちょっといきなりって感じはしますけど、もし出来るのならやってみたいですね!でも、たくさん応募すると思うし・・・まず選ばれないんじゃないですか?だったら応募するくらい・・・」 (うう、こちらも前向きな発言・・・。) 澪「ゆ、唯はどう思う?唯?・・・ん?」 藁をもすがるような気持ちで唯を振り返る澪。 (っていうか、いない~!!) さっきまで唯が居た場所には誰もいない。 店内を目で捜すと唯は、ずっと奥の方の打楽器コーナーでマラカスを振って遊んでいる。 (うう・・・、唯に助けを求めるなんて馬鹿だった・・・。) これは澪の推測だが、唯にとっては学校の講堂も、ライブハウスも、千人収容出来る桜が丘野外音楽堂も同じだろう。 唯は沢山の人を前にしても、まるで一人を相手しているようにリラックスして話しかける。 どこにいても何をしていても唯は唯だ。 律「店員さん!これ!応募用紙に書いておいたから、お願いしまっす!」 (っていうか、もう提出してる-!!) これもいつもの軽音部。 こんなノリに澪はず~っと振り回されてきたわけだ。 (ふぅ。まぁいいか。どうせ受かりっこないだろうし。それよりもライブハウスと日程が決まったんだ。ちゃんと練習していいライブをしなきゃな!) 澪「よし、桜が丘野外音楽堂の件はいいとして、みんな聞いてくれ!これから練習に・・・もっと・・・、あれ?」 今度はメンバー全員がいないなくなっている! 律「澪、何を演説してんだ?いくぞ~?」 声の方に目をやると、メンバーはすでに店を出るエスカレーターの中程まで上っている。 唯「澪ちゃん、お茶に行こうよ~」 紬「澪ちゃん、行きましょう。」 (はぁ~、前途多難だなこりゃ・・・。いつものことだけど。) 澪はうなだれながらみんなの後を追う。 澪「もうっ!待ってよ~。」 そして追い付く頃には、おしゃべりしながらお茶を飲んだりケーキを食べたりする時間を想像し、自然と微笑みがこぼれだしていた。 2
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ー梓の教室ー 教室に入ると眉毛の太い人が私の汗を吸った体操服を口に含んでいた。 梓「なっ、えっ、あっ!?」 紬「蝶が花の蜜を吸ってたらいけない?」 梓「ちょ、えっ、な、なにが!?」 こ、こここの人、昨日の、軽音部の、キーボードの、パンティ狩りの人だ!!!? 紬「ところでここに美味しい高級バナナケーキがあるけどコイツをどう思う?」 梓「すごく食べたいです」 だって私、バナナもケーキも大好きだもん。 紬「もし、あなたが軽音部に入るなら毎日、こんなケーキが食べられるけど、どうする?」 梓「あっ、じゃあ軽音部に入部します」 こうして私は軽音部に正式に入部した。 ごめんね、純。 いや、こういう時は謝っちゃいけないんだっけ。 梓「ありがとうね、純!」 紬「だ、誰と話しているのかしらぁ」 やむをえない事情で軽音部に入らざるをえなかった私は太眉毛の人についていくしかなかった。 はぁ… バナナケーキいつ食べれるんだろう… バナナケーキの事で頭がいっぱいのままフラフラと歩き続けて階段をのぼり、気が付けば音楽準備室の前にいた。 どうやらここが終着点らしい。 梓「え、バナナケーキと音楽準備室となんの関係があるんですか?」 紬「ここでバナナケーキを食べるのよ」 梓「そっか!」 私は嬉しくてバク宙した。 紬「ふふっ。なぜ突然、宙返りを?」 梓「はいっ!」 紬「ん?」 梓「え?」 紬「あのね、私はなぜ突然、宙返りをしたか尋ねたの」 梓「一か八かやってみたまでですよ」 紬「こんなおかしいヤツは初めて見たわ」 お前こそ私の体操服をチュウチュウ吸ってた変質者のくせに!と反論しようと思ったけど、バナナケーキをいただくまでは反抗的な態度はとるべきじゃない。 梓「ニャオーン」 紬「あっ、ねこ〜♪」 私は屈辱に耐えながら可愛がられた。 ー音楽準備室ー ガチャ 紬「ただいま戻りましたぁ〜♪」 太眉毛の人に続いて音楽準備室の中へ足を踏み入れると バッ とカチューシャの人が走って私に詰めよってきた。 律「こ、こいつは?食べていい?」ハッハッ 紬「食べちゃだめ。アッチへ行きなさい」 律「ほっ、ふっ」 カチューシャ女は窓から落ちていった。 梓「ああいうの、もののけ姫で見たことあります」 紬「!?」 紬「あなた、りっちゃんの事が見えるの!?」 梓「えっ、りっちゃんって今のカチューシャの人のことですか?普通に見えますけど…」 紬「そりゃ見えるのが普通よ、馬鹿が」 へ?なんで今、私、馬鹿にされたの!? 梓「将来、年収1000万になってお前を見返してやるです!」 紬「1000万ドルなら見直すけど」 梓「無理!」 こしゃくな眉毛ですぅ。 私はツインテールをヌンチャクみたいにブンブン振り回して憤りをあらわにした。 紬「あらあら、きちがい」 澪「ムギ、そのコどうしたんだ?お前の新しいポケモンなのか?」 私が壊れた扇風機みたいに暴れまわっていると長い黒髪の綺麗な超絶美少女JKがキョトンとした顔で話しかけてきて私は絶頂に達した。 紬「そんなところよ」 梓「どんなところですか!?そもそも今どきはポケモンより妖怪ウォッチですよ!」 澪「ああ、最近見かけるなぁ、妖怪ウォッチ」 梓「やった!」 私は美少女の同意を得られたので踊り出した。 澪「なんでこのコ、急に踊り出したんだ?」 紬「呪われているからよ」 澪「呪い!?うわあぁあっ!!怖いいい!!!」 ごちーん!!と私は唐突に右フックで殴られた… けど、アレ? 全然、痛くない。 梓「今、なにかしましたか?」 澪「わあっ!?効かない!?」 ごちーん、ごちーん、とゲンコツを振る舞われるが全然痛くない。 紬「澪ちゃん、背は高いけど子犬ほどの筋力しかないから〜♪」 梓「私は一生懸命抵抗してるのに成す術がない美少女の表情でビチョビチョになった」 澪「な、なにがビチョビチョになったんだ」 梓「いいからもっと殴ってください!」 澪「キャアッ!?変態!」 バコーン!と左ストレートで首から上が吹っ飛ばされ私は悪い意味で失神した。 紬「澪ちゃん、左利きだから左の攻撃力はハンパじゃないわよ」 薄れゆく意識の中、太眉毛の人もよく見たら美少女だな…って思っ…おも ー15分後ー 梓「はっ」 気がつくと気がついた私は目が覚めた。 梓「朝はやっぱりパンティだね」 律「こいつ、起きたまま夢でも見てんのか」 澪「夢だからって許される内容ではないが」 梓「パンと紅茶でパンティってことですよ、エッチだなあ」 唯「それでこのコ、結局どういうアレなの?」 紬「新入生の教室で使用済み体操服を見かけたから汗を味わっていたら目撃されたから口止めにバナナケーキで軽音部の入部希望者よ」 澪「ほとんどお前が変態だって情報しか伝達されていないが本当にそれでいいのか?」 紬「望むところよ」 梓「あっ、それでバナナケーキはいついただけるんですか!?」 紬「はい」コト 梓「はぁ〜♪」 私の前に美味しそうなバナナケーキが高そうなお皿に乗せられ、紅茶とセットでセットされた。 梓「早く食べたいです!」 紬「どうぞ♪」 梓「はぐっ、もぐっ、もぐらより美味しいよぉ〜♪」 律「比較対象がおかしい」 紬「そういうワケで今日はみんなのケーキが一個たりません」 唯「ムギちゃんいつも食べてるんだからムギちゃんが一番いらない子だよね」 紬「そんなのイヤ」 律「アタシは育ち盛りだから絶対にケーキいただくぜ」 澪「全員お前と同い年だよ」 律「でも澪はオッパイが充分に育ってるからもういいだろ」 律「その点、見ろよ。アタシのオッパイ、絶壁だろ?」 律「殺すぞ!?」 澪「悲しい生き物だなお前は」 唯「ぺっ」 びちゃ 律「あっ、唯!!お前なにケーキに唾吐いてんだ!?」 唯「私のだよ」 紬「でも私、むしろ唯ちゃんの唾吐きケーキが食べたいわ」 澪「牙突零式!!」 澪「ヲボエぇッ」 びちゃびちゃっ いきなり黒髪美少女が上半身のバネだけでゲロを吐いてケーキ全部が澪ゲロまみれになった。 私、バナナケーキを速攻で食べきって本当に幸せでした。 紬「伝説の牙突ゲロ式が見られるとは思わなかったわ」 澪「そういうワケでケーキは全部、私のものだな」 唯「だまれ!!」 律「正直、大好きな澪のゲロなら喰える」 澪「えっ¥¥¥」 紬「サイヤ人は戦闘民族だっ!!!なめるなよぉっ!!!!!」 四人は汚物まみれのケーキをもう手づかみでムシャムシャ食べ始めた。 耐えきれなくなってスレを閉じる人もいるだろうが、この世界は残酷だから仕方ないってミカサ・アッカーマンも言ってたから仕方ないよ。 梓「ここには私以外、変質者しかいないんですか」 唯律澪紬「お前が言うなッッッ!!!」 梓「えぇ〜…」 私は納得いかなかった。 ー7分後ー 律「ケーキも食べたし帰るか」 梓「お、おいおい!」 唯「どうしたのかな?」 梓「今日まだ軽音部らしいこと一つもしてませんよ」 律「え、軽音部らしいことしたいの?」 梓「そりゃそうですよ!私、新入生部活紹介の時のみなさんの演奏に憧れて入部したんですから!」 紬「バナナケーキに釣られたんじゃなかったのかしら」 梓「そうでした」 ガチャ さわ子「ケーキ!!」 部室にモデルさんみたいにキレイな美人教師が入ってきた。 さわ子「私のケーキは!?」 唯「ゲロしか残ってないよ」 さわ子「それ、ケーキ要素ゼロだし!!!」 さすが大人、いい事を言うなぁ。 ー3分後ー さわ子「そういえばその子、ひょっとしたら新入部員?」 梓「はい!」 澪「名前はなんて言うんだ?」 さわ子「まだ聞いてなかったんだ」 律「ケーキでそれどころじゃなかったんだよ」 私の存在はケーキ以下ですか。 さわ子「じゃあ仕方ないわね」 仕方なくありません。 紬「いいから名前は?」 梓「中野梓と言います」 澪「というかノリで入部する流れになってるけど、本当に大丈夫?」 梓「あっ。私、元々、軽音部に興味あったんでそれはそれで」 梓「ギターだって弾けるんですよ!」 唯「私よりうまいのかなぁ〜」 梓「はい!」 唯「いきなり髪の毛全部抜くかも知れないから気をつけてね」 梓「!?」 律「しかしギター経験者とは頼もしいな」 澪「よろしくな、梓」 梓「そ、それよりアイツになんとか言ってやってください」 澪「唯、お前、生きてる価値あるのか?」 唯「うぇ?」 梓「そこまで言わなくていいですよ!?」 澪「わがままなやつだ」 ー1分後ー 梓「まあ、いいや。それで、みなさんのお名前はなんていうのですか」 律「おっ、そうだな。じゃあ自己紹介するか」 律「アタシは部長の田井中律。ドラム担当さ」 梓「き、昨日、ステージの上で脱糞してませんでしたか?」 律「人間、生きてりゃウンコくらいするだろうさ」 梓「ステージの上では普通しませんよ」 律「んんん!」 梓「ど、どうしました」 唯「私は天災ギタリスト平沢唯だよ」 梓「待って、田井中先輩はどうしちゃったんですか」 唯「ギター担当です!」 梓「もういいや。そりゃカスタネット担当のギタリストがいたら悲しいですけど」 ん、平沢……? 梓「もしかしてですけど、平沢憂って妹がいたりしませんか?」 唯「そりゃ人間、生きていれば妹くらいいるよ」 梓「そんな世の中になればいいんですけど」 唯「もしかして憂のお知り合いさん?」 梓「はい!」 唯「憂、私のこと褒めてなかった?」 梓「ぶた野郎って言ってました」 唯「ぐすっ」 なんか泣き出したので、みんなで平沢先輩の頭をなでて優しく慰めました。 梓「大丈夫ですよ先輩。ブタ野郎って、憂はきっといい意味で言ったですよ」 唯「いい意味?」グスッ 律「そうだぞ〜」 澪「ほら、くまのプーさんにも可愛い子ブタちゃんがいたじゃないか」 唯「うん…」 紬「ね?唯ちゃんもあのブタさんみたいに可愛いって、憂ちゃんは言いたかったのよ、たぶん」 唯「そっか」エヘヘ〜 澪「ふふっ」 唯「ところでくまのプーさんの子ブタちゃん、お名前はなんていうの?」 紬「あ?」 澪「さあ?」 律「汚ならしいブタの名前なんか知るわけないだろ」 唯「ワアアァアアァ!!?」 唯「やっぱりブタなんか愛されてないんだよ!!うそつき!!」 澪「そ、そんなことないってば」 唯「黙れ!!ブタ野郎!!!」 澪「なんだと!?お前なんか生まれて来なきゃよかったんだ!!」 ガシャアアァン 梓「ひどすぎる」 さわ子「でも私、トンカツは好きよ」 唯「あっ、私も!」 先輩の機嫌は治った!テッテレー♪ なんて馬鹿なんだろう。 梓「さて、そちらの美少女はなんていうんですか?」 さわ子「私は山中さわ子。若く見えるだろうけど音楽の先生で軽音部の顧問なの」 梓「あなたはどう見たって少女じゃないです」 さわ子「激おこ!」 痛々しくギャル語を使って頬を膨らませる眼鏡の残念美人を頭の中で私は手早く凌辱した。 澪「美少女かどうか知らないが私は秋山澪。ベース担当の超絶美少女だ」 梓「確かに」 梓「なぜ、昨日ステージの上でパンティをかぶっていたですか?」 澪「私は怖がりでステージの上で歌うなんて緊張しちゃうから、先手必勝、観客に先に恐怖を与えておこうと思ってパンティをかぶったんだ」 梓「頭いいなあ」 私はこの残念美少女も頭の中で手早く凌辱の限りをつくした。 紬「琴吹紬です。担当はキーボードよ♪」 梓「なぜそんなに眉毛が太いんですか」 紬「体にいいからよ」 澪「健康法だったのか その眉毛!?」 これで謎はすべてとけました! だから今日はもう帰ろ。 15
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シムギ 聖書『出エジプト記』に登場する人物。 関連: ゲルション (父) 別名: シムイ(10)
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694 名前:ss「せんとう!」[sage] 投稿日:2009/07/17(金) 02 26 32 ID PyZknxud 律「はー!いいお湯だったなー」 紬「ホント、銭湯なんてどんなものかと不安だったけど、楽しかったわね」 唯「ムギちゃんずっと子供見てたよねー」 澪「私も銭湯は律とちっちゃい頃行った以来か…」 律「私よくこーやってタオル振り回して澪叩いたよなー」ブンブン 澪「や、やめろよ!それ普通に痛いんだからな!」 唯「ちぇいやー!」スッパーン! 律「ぎゃっ!ゆ、ゆい…」 唯「おー…水を含んだタオルは攻撃力がプラスされますな…」 紬「ゆ、唯ちゃん…りっちゃん腰痛めたわよ?」 唯「へ?…り、りっちゃん隊員!くそ!敵の不意打ちか!」 律「お、お前は…… ダメだ腰痛い…」 澪「ったく、ほら。おんぶしてあげるから」 律「あ、あんがと澪~」 紬「あらあら、微笑ましいわね」 澪「どっこいしょ」パスッ 律「あれ、何でおろすの?しかもマッサージチェア?」 澪「んー?」ピッピッ ヴィ~ 律「へ? …あだだだだだだっ!み、澪っ!何やっ…痛い痛い痛い!」 澪「いやぁ、ココに来ると色々やられたなぁって……。最強、っと」ピピピッ 律「ごッ、ごめんなさいごめんなさいごめんなさい!!」ゴリゴリゴリゴリ 梓「あ゛~~~~」ヴヴヴヴ 出典 【けいおん!】田井中律は照れ顔可愛い42【ドラム】 このSSの感想をどうぞ 名前 コメント すべてのコメントを見る 私も皆と銭湯行きたいなぁ・・・。 -- (名無しさん) 2011-01-18 21 33 08 マイペースあずにゃんワロタ -- (名無しさん) 2010-07-28 20 33 29
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ムギワット 分類:でんきゅうポケモン No.3-312-2 タイプ:むし/でんき 特性:ふくがん(技の命中率が1.3倍になる) いろめがね(相手に半減される技のダメージが2倍になる) トンボ HP 攻撃 防御 特攻 特防 素早 タイプ ムギワット 60 65 70 105 80 115 でんき/むし シオカライ 65 60 70 115 105 80 みず/むし アカネウラ 81 50 70 130 100 99 ほのお/むし ばつぐん(4倍) --- ばつぐん(2倍) ほのお/いわ いまひとつ(1/2) でんき/くさ/かくとう/はがね いまひとつ(1/4) --- こうかなし --- 技 ほうでん、りゅうのいぶき、ソニックブーム、じゅうでん、かぜおこし、とんぼがえり、あまごい、シグナルビーム、かみなり、ぼうふう等 その他 ムギワラトンボ+ワット ♀のみ 名前 コメント
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「梓ちゃんってホントに軽音部の事好きだよね!いつも話してくれるよ」 「えへへー照れますなぁ」 夕食を取りながら憂と他愛もない話をする。う~ん、ごはんもおいしいし幸せな時間だなあ。 今日の会話にもあずにゃんが登場。二人の共通の友人だし、よく話題に上るんだよね。 可愛くてちっちゃくてちょっぴり頑固でそんでもって可愛くて…私の初めての後輩。 なんだか最近、あずにゃんの事を考えてばかりいる気がする。文化祭が近づいてきて会える時間も減って、あずにゃん分が足りなくなったのかな。 「この前は紬さんが可愛らしい話だったけど、律さんがご飯作ってくれた話とか―」 「そうそう、りっちゃんのご飯美味しかったんだよ~」 「梓ちゃんの先輩自慢に純ちゃんもたじたじになっちゃってさ。皆さん本当にいい先輩なんだね」 「うんうんそうだよね。澪ちゃんはかっこいいし、ムギちゃんは優しいし、りっちゃんは頼りになるし…ハッ」 「どうしたのお姉ちゃん?」 ここまで話を聞いて私はあることに気付いた。 「私、先輩らしい事してない!」 「えっ、そうかな」 そう、後輩のあずにゃんは私にギター教えてくれたりするけど、先輩である私は抱きついたり怒られたり呆れられたり…。 わ、私ってあずにゃんにどう思われてるのかな。さっきの憂の話にも私の自慢話ってなかったような。 「これはまずいよ!」ガタッ 「ひゃあ!びっくりした」 「決めたよ憂。私、先輩らしくなるよ!」フンスッ 「そっか、頑張ってねお姉ちゃん」 先輩らしくなれば、あずにゃんも私の事褒めてくれるかな。私の事好きになってくれるかな…。 私、あずにゃんにもっともっと好かれたい。なんでだかよく分からないけど…まいっか。先輩のお手本は私の周りにいるもんね。 「よーし、やーるぞー!」 「ふふっ頑張るお姉ちゃんも可愛い」 「ごちそうさま。まずはお皿洗いするよ!」 「えっ!?いいのに」 「任せて任せて~」カチャカチャ 「ああっ危なっかしいよ~」 (ふふっお姉ちゃん、梓ちゃんのこと本当に好きなんだろうな。でもそんなことしなくてもいいと思うけどな) (梓ちゃん、凄い分かりやすいんだもん。お姉ちゃんのこと褒めたりはあまりしないけど、1番お姉ちゃんの事…) 「って、私が言うのも野暮だよね」 「ういーなんか言ったー?」 「ううん、何でもないよっ。私も手伝うねお姉ちゃん!」 放課後部室! 今日は文化祭の練習で私以外遅くなっちゃうみたい。だからこれは私が先輩らしく振る舞うチャンスだよ! あずにゃんが来たら先輩らしさを発揮しなきゃ。それまでは木の練習してよう。時間を無駄にはしないよ。 ガチャッ 「こんにちはー。あれ、唯先輩だけ。やっぱり他の先輩たちは劇の練習ですか」 「…」 「唯先輩?…あ、木の練習か。イスにでも座ってよ」 「…はっ!」 しまった。いつの間にかあずにゃんが来ていた! 「や、やっほーあずにゃん」 「ふふっいいんですか、木の練習してなくて」 あうう笑われてるよ。これは不覚だよマイナスポイントだよ…。 「ううん大丈夫。それより練習する?お茶にする?そ・れ・と・も…」 「えっ唯先輩練習するんですか?」 「舐めてもらっては困るよ。私だってやる時はやるのです!」フンスッ 「そうですか。それじゃあ練習しましょう。今用意しますね!」 うーんあずにゃん嬉しそう。やっぱり練習が好きなんだなぁ。 「それじゃごはんはおかずのイントロから行きましょうか」 澪ちゃんみたいに真面目だったら、もっと尊敬されてたかなぁ。 「って唯先輩、聞いてます?」 「あ、うん。よーしじゃんじゃん行くよ!」 「は、はい!」 そう、今日の私は今までとは違うよ!先輩らしくどんどんあずにゃんを引っ張って行っちゃうんだから! 「…でここがこうなるわけです」 「ほほう」 「でサビの所はこうしたほうが」 「ふむふむ」 あずにゃんのほうが上手だからこれはしょうがないんだよ! ジャカジャカジャン 「フンッ…よっ…」 「…」 ジャカジャ …ジャ… 「あ、あれっ?」 「大丈夫ですか?」 「う、うん」 ジャカ…ジャ 「うう…力が入らなくなってきた…」プシュー 「けっこう頑張りましたし、休憩しましょうか」 「そーだn…」 ってまずいまずい。先輩が先に音を上げるわけにはいかないよ。 「まだいけるよっ!先輩だからね」 「は、はぁ」 「えいやー!」 「…そんなに無理しなくても」 「すいません…」シュン だけど私の体力はもう底をついていて、無理に頑張ろうとしてめちゃくちゃな演奏になってしまった。 合わせてくれたあずにゃんに悪いことしちゃったな。はぁ。 「とりあえず休憩にしましょう。私もちょっと疲れちゃいました」 「…そうだ!」 そうだった。練習頑張るだけが先輩じゃないよ!今度はムギちゃんの代わりをしよう。 「私がお茶入れるよ!ムギちゃんからお菓子も預かってるし、先に食べてていいって!」 「ええっ唯先輩が!?大丈夫なんですか」 「ここは先輩にまかせてまかせて~。あずにゃんは先に座ってるがいいさ」 「はぁ。いきなり元気になっちゃって…まあ唯先輩らしいか」クスッ 「えっと、紅茶はこれを使えばいいんだよね。でもって…」カチャカチャ 「うーん、でも心配だなぁ」ソワソワ なかなかいい調子。えっとお湯沸かしたから、あとは熱湯を注いで三分待つ。あれこれってカップラーメンだっけ?えーと 「うわっ!?」ガシャン 「!!だ、大丈夫ですか!?」 「あっつーい!」 「唯先輩!!」 「…」 「もう、軽い火傷でよかったです」 「…うん…」 「じゃあちょっと待っててくださいね」 やかんを倒して指を火傷してしまった私は、保健室で手当てをしてもらい、いまは部室で座らされている。 あずにゃんは代わりにお茶の用意をしてくれている。私がやると危ないって。あずにゃんが。 私って駄目な先輩だな。改めて思い知ったよ。頑張るって言って迷惑ばかり。 澪ちゃんやムギちゃんのようになんてとても出来なかったし。りっちゃんみたいに頼りにならないし。 あずにゃんに、嫌われちゃうよ…。 「用意できましたよ。唯先輩?」 「…うぅ…ぐすっ…」ポロポロ 「どうしたんですか!?まだ、火傷痛いですか!?」 「ふぇ…うぇぇん…ごめんね…あずにゃん…ぐすっ」 「えっちょ、唯先輩?」 「私…全然先輩らしくないし…えぐっ…迷惑掛けるし…ひっく…」 「…なに言ってるんですか。ちょっと落ち着いてください。ほら鼻でてますよ」 「…うん」チーン そういってあずにゃんは落ち着くまで背中をなでてくれた。 「先輩らしい所を?なんですかそれ」 「先輩らしくなれば、あずにゃんが、もっと…」 「もっと?」 「す…好きになってくれるかなって」 「な///」 「だって!だって私普段からあずにゃんに呆れられてるし、ほかのみんなと違って憂達に自慢されないし…」 「…」 「だから先輩らしくなればって思って。だけど全然ダメで…」 「…もう。今日はなんか変だなって思ったら、そんなことでしたか」 「そんなことって…」 「そんなことしなくても、唯先輩は唯先輩のままでいいですよ」 「ふぇ?」 「だから、唯先輩らしくしてください」 「私らしく…」 「そうですよ。そうじゃないと嫌です。先輩の唯先輩じゃなくて、唯先輩って人が私はすk…」 「す?」 「す、推奨します!」 「…あずにゃん!」ギューッ あずにゃんはくるっと後ろを向いちゃったけど、私は背中から思いっきり抱きついた。 「もう…今日やっと抱きついてくれましたね」ボソッ 「ほぇ?」 「なんでもないです。それに私には、唯先輩もいい先輩なんですからね」 ほっぺたがくっつくくらいの距離で、私はあずにゃんの話を聞く。 囁くくらいの小さな声が、二人だけの部室に響く。 「例えば…皆さんと行く合宿、とっても楽しかったです」 「うん、そうだね」 「だけど私にとってみれば、他の皆さんは年上なわけで」 「もちろん皆さん優しいし、全然構わないんですが、やっぱりどこか気を遣っちゃいそうで」 「でも唯先輩は、私と同じ目線でいてくれました」 「唯先輩がいてくれたから、私は何も気にせず楽しめたんです」 「…そっか。全然気が付かなかったよ」 「それに、唯先輩は無意識にちゃんと先輩をしてくれていますよ」 「無意識に?」 「はい。ちょっとした気遣いや私を思ってくれての事が、数え切れないほどあります」 そう言うとあずにゃんは、あずにゃんを抱きしめる私の腕をそっと握った。 「その度に私は嬉しくて、心が温まって、そんな唯先輩の事をもっともっとすk…」 「す?」 「…」 あずにゃんが俯き、静かになった教室。気が付けば日はだいぶ傾いていて、窓から夕日が差し込んでいた。 すると急にあずにゃんが体をくるっと回し、私と向き合う形になった。 腕はまだあずにゃんの体に巻き付けたままなので、距離が凄く近い。そしてじっと見つめあう。 いつものあずにゃんなら恥ずかしがる所なのに、なんだかおかし― 「好きです」 ………へ?今、なんと? 「好きです。私、唯先輩の事好きです。大好きです」 最初はちょっと信じられなかった。でも確かにそう言った。 私の目の前の、可愛くてちっちゃくてちょっぴり頑固でそんでもって可愛くて…私の大好きな人が。 なんだろう。心が満たされていくってこういうことなのかな。ただ私は、目の前の女の子が、愛しくて愛しくてしょうがなかった。 こんな気持ち初めてで、だけどすぐに分かった。私は、この娘のことが…。 「…私もね。私も、大好きだよ。あずにゃんの事、大好き」 言葉にした瞬間、自然と涙が零れ落ちる。あずにゃんの目にも、同じものが光っていた。 私はあずにゃんを思いっきり抱きしめた。私の好きを全部伝えるため。 あずにゃんも負けじと抱きしめてくれた。ただただ抱きしめあった。 暫くして、あずにゃんが体を離しながら言う。 「…前にも言いましたけど、私、唯先輩とだけは先輩後輩の関係を強調して欲しくはありませんでした」 「前って、もしかして川原で?」 「そうです。唯先輩がへんなユニット名言い出すから」 「ごめんごめん。でも、なんで?」 「だって先輩と…先輩後輩なんかよりもっと特別な関係になりたかったから…」 「あずにゃん…結構恥ずかしい事言うね」 「だ、だって唯先輩が///」 「えへへ、でもなれたね、特別な関係」 「…はい」 「あずにゃーん好きーっ」ギューッ 「もう、唯先輩。それじゃあ今までと変わらないじゃないですか」 「だって好きなんだもん」 「…そういえば特別な人同士は、愛を伝えるとっておきの手段があるみたいですけど、ゆ、唯先輩は分かります!?」 「え、それって…」 「せ、先輩ですから、分かりますよね。先輩ですもん///」 顔を真っ赤にして、眼は合わせないようにキョロキョロさせて、なんていうか可愛い。 それに、そのくらい私解っちゃうよ。だって私 「…先輩だもん。今日1番先輩らしい所見せてあげる」 「あ…」 そういって私はあずにゃんの頬に手を添える。 あずにゃんと顔を見つめると、彼女はそっと目を閉じた。 「好きだよ、梓」 「はい…」 次の瞬間、私たちの距離はゼロになった。 「カットー!」 「ふいー疲れた」 「うう本番まであと少しか…」 「りっちゃんに澪ちゃんも凄く良くなってきたわ!」 「ありがとさん!ところでムギ」 「なあに?」 「髪の毛が一か所ピーンってなってるけど、それ寝癖か?」 「あ、これはね。乙女電波アンテナなの」 「…ふ、ふーん」 おしまい! 二人とも可愛い~ -- (鯖猫) 2012-08-31 17 02 31 ほっこりするね。所々の小ネタもなんか嬉しい -- (名無しさん) 2012-09-06 02 12 17 名前 感想/コメント: すべてのコメントを見る
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1 ※立て逃げ乗っ取り 唯紬 2013/05/19 http //hayabusa.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1368967612/ 戻る 名前 コメント すべてのコメントを見る オチちよっとこわい、俺達にも女の子残しといてね -- (名無しさん) 2013-05-25 18 52 15 唯律理系、澪紬文系だと思ってた iPS細胞研究の先端は京大じゃないの? -- (名無しさん) 2013-05-23 03 08 32 「ムギちゃんアップルさえ流暢に発音できないのに」 ↑何かこの唯のセリフに吹いてしまった。 あとムギの「通称唯ちゃん」にも。 内容は荒唐無稽だけど、大好きな唯ムギ、律澪で良かったです。 -- (名無しさん) 2013-05-22 00 19 03